iPadの音楽アプリ(シンセサイザー編1)

iPadで使える音楽アプリは豊富な種類があり、それぞれに魅力を持っています。

今回はその中のシンセサイザーに絞って紹介を…素晴らしいアプリを紹介…するんだよね?

 

今回は本気で悩みました。

人によって好みの音が違うし、使う曲によって求められるものも違うからです。

また、一つのシンセサイザーで発音できる音の幅が広く、ある音は気に入らなくても別の音にハマったりします。

なので、まずは一般論からいきます。

 

シンセサイザーの役割

役割っちゅうと大袈裟ですが、楽曲でどのように使われているかです。

 

1.ロックやポップスの場合

これはまあ、曲の厚みを増すために、後ろで「バー」と鳴ったり、フレーズの合間にチョロチョロっと鳴ったりしてますね。良くてサブメロディー。運がいいとソロ取れたりします。ギターが敵。

もちろん、前に出て「どや~っ!」と鳴っている曲(おっちゃん世代にはVan Halen の「Jump」とかですかね)もありますよ。

音の性格としては素直な良い子といったところでしょうか。

 

2.トランスやEDMの場合

メインです。なかったら死んじゃいます。

むしろシンセサイザーだけで構成されてたりします。キラキラゴージャスな音を目指して日々音作りです。

性格はイケイケでアゲアゲ。

 

3.テクノやハード系の場合

魂です。ソウルです。フォーッ!

部屋に閉じこもってひたすら他人と違う音を探してます。

ロックやポップスでのぞんざいな扱いに対しての反抗なのか、過激な音が好まれます。おっちゃんには刺激が強すぎる音です。

性格はヒネクレやんちゃ坊主。

 

4.アンビエント系の場合

のんびり屋さんで争い事が嫌い。ラブ&ピース。

だけど個性を大事にしていて型にはまるのを嫌がる。

性格は不思議ちゃん。

 

とまあ適当に分類してみました。本当のところエレクトロニック系はこんなざっくりじゃなくて細かくジャンル分けされているみたいですが、おっちゃんには正直把握しきれません(泣)

 

大抵のシンセサイザーはだいたい上の4つの分類をカバーしていますが、得手不得手があります。

 

シンセサイザーの音の種類

次に発音できる音の種類について並べてみます。

 

・リード(lead):メロディー担当

・ベース(bass):文字通りベース担当

・キーボード(keyboards):オルガンや電子ピアノ担当

・パッド(pads):アンビエントご用達。長く鳴らす音担当

・エフェクト(FX):効果音担当。雷ピシャー!とか

・ドラム(Drum):専用アプリには敵わない。個人的には無くても困らない

 

アプリによって種類の多寡や呼び名の違いはありますが、大体こんな感じです。

実際には分類と合わせて「このシンセのベースはハード系にドハマリなんだよね~」などと使います。

 

よくよく見ると、楽曲を構成する音がギター以外一通り揃ってますよね。

そう、シンセサイザーだけで1曲作れるんです。なんて素敵なシンセサイザー

 

アプリを選ぶ時の注意

ここまで長々と説明しましたが、一言でまとめると「シンセサイザーは多様な音を作れる楽器」といえるでしょう。

この多様さを知らず、ワクワクしながらどんなシンセ買おうかなぁ、なんてyoutubeで紹介動画を探すと、実際はイメージと違ってガッカリ…という事態が発生します。

紹介動画だと投稿者の好みと技量によってどうしても偏ってしまうからです。

(全てのプリセット音を鳴らす猛者もいますけどね)

なので、ネットで情報検索する時は少なくとも2人、できれば3人以上の情報源を確認する事をお勧めします。そうすればガッカリ発生率が下がるはずです。

 

注目した方が良い機能

シンセサイザーは素材となる音を発音し、それを加工して音を作ります。シンセサイザーの種類によってはこれとは違う機構のものもありますが、iPad用のアプリはこの方式が多いです。

試しに私のiPadに入っている5つのシンセサイザーで同じ基本音(ノコギリ波)を鳴らしてみました。

 

ほら、みんな同じでしょ!…と言いたかったのですが、意外と違いました(笑)

でもまあ、大体同じということで話を進めます(苦しい)

 

何が言いたいかというと、シンセサイザーは音の加工が大事(個性)なので、アプリを選ぶ際にはどんな加工ができるのか・加工の特徴は何か・加工は容易かについて注目した方がいいという事です。

 

次に注目した方がいいのが、「アルペジエーター」です。

これは鍵盤を押すと設定した通りにピロピロ鳴ってくれる仕組みです。不器用さんの味方です。

具体的には下のような感じです(「ファ」の音を押した時に出た音です)

 

便利でしょ?

これはMIDIデータを記録するのとは違って専用の編集画面があり、記録前に色々試せます。また音の並びのプリセットがあるので、それを適当に選んで鳴らしてもOKです。

 

アルペジエーターとドラムを組み合わせるだけで曲っぽいものも作れます。

 

耳コピに物足りなくなったら、アルペジエーターで遊んでみるのも楽しいですよ。

 

長くなってしまいましたので、具体的なアプリ紹介は次回にします。すみません。