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iPadの音楽アプリ(シンセサイザー編2)

という訳でシンセサイザーです。ピアノや弦楽器はありません。ピコピコオンリーでいってみよー!

 

 評価は五段階評価とありなしで並べてみました。「最後の状態を保存」とは、アプリを終了した時の音やセッティングを次回起動した時に再現してくれるかという事です。これがないアプリは毎回同じ音が選択されているので、地味に面倒です。

 

また、特に記載がないものについてはCubasis、Audiobusと連携できます。

 

Sunrizer

アルペジエーター:★★

音の作りやすさ:★★

アプリの安定度:★★★

サウンドのブックマーク:あり

最後の状態を保存:なし

Sunrizer synth

Sunrizer synth

  • BeepStreet
  • ミュージック
  • ¥1,200

 音の種類がカテゴリに分かれていて、なおかつブックマークできるので探しやすい。プリセットは派手目、色モノからオーソッドクスまでカバーしてます。

若干クセがある音の作り方なので、始めはダイアルをいじっても何も変化しないという事もあり。また、作り込む要素は薄いので慣れてくると物足りなくなるかも。

 

よくまとめられたスタンダードなシンセサイザーだけど、アルペジエーターはちょっと使い辛いかな…

 

Magellan

アルペジエーター:★★★★★

音の作りやすさ:★★★

アプリの安定度:★★★

サウンドのブックマーク:あり

最後の状態を保存:あり

Magellan

Magellan

  • Yonac Inc.
  • ミュージック
  • ¥1,800

 見た目の野暮ったさとは裏腹に意外と高機能。カテゴリとブックマークはSunrizerと同じ。独特のエフェクトで汚し系やウニョウニョ系が簡単に作れます。プリセットは面白い音が多いけど、そのまま使うのは難しいかも。ちょっといじると化けるので、勇気を出していじってみましょう。

XYパッドが付いていて、アルペジエーターで鳴らしながらウワンウワン音を変化させたりもできます。

あと、キーボードの設定で一つの鍵盤を押したら和音がなるようにも設定できます。

さらに簡易録音機能もついているのでアイデアを記録することまでできます!

 

とまあ、多機能なシンセですが、このアプリで特筆すべきはアルペジエーターです。

Magellanには2種類のアルペジエーターがあり、一つは普通のタイプでどちらかというと物足りない感じのものです。もう一つはシーケンサーと呼ばれるもので、細かく設定ができますが、鍵盤を押さなくても勝手に鳴り続けます。

で、面白いのは、シーケンサーアルペジエーターを一緒に鳴らす事ができるんです。アルペジエーターは鍵盤を押している間だけ鳴るので、シーケンサーをベースにアルペジエーターをタイミング良く鳴らすと気持ちいいです。

さらに、一つの鍵盤で和音がなるように設定するとカオス状態で笑っちゃいます。買ったら是非一度やってみてください。

 

なお、最後の状態を保存については、何故かエフェクト類はリセットされるので注意してください。

 

Animoog

アルペジエーター:なし

音の作りやすさ:★

アプリの安定度:★

サウンドのブックマーク:なし

最後の状態を保存:なし

Animoog

Animoog

  • Moog Music Inc.
  • ミュージック
  • ¥3,600

 値段が高いです。外部アプリと連携するにはさらに500円課金しなければならない極悪仕様です。でも私はメインで使ってます。

その理由はとにかく「音がいい」の一言です。

音を鳴らした後の変化についてもダントツで他のアプリの追従を許しません。鍵盤も普通の鍵盤と押した後に上下に動かすことで、音を変化させるタイプのものがあります。

 

音の作り方は普通のシンセと全く異なり、始めは混乱どころかお手上げ状態だと思います。少しでも使いこなすために最初に理解するべきなのは、X/YパッドのY軸方向(縦の方向)は、TIMBRESの並びとリンクしているという事です。

つまり、X/Yパッドの一番下の横一行で発音すると、TIMBRESの一番下で選択している音が鳴ります。

あー、持っていない人にはサッパリ訳分からん説明ですよね…でもこれを知っておくとAnimoogの理解速度が速くなりますので、頭の片隅にでも置いてください。

 

音の良さはダントツですが、不安定さもダントツです。いきなり音が鳴らなくなる、音が鳴りっぱなしになるのはしょっちゅうです。アルペジエーターもないので、他のアプリを使わなくてはなりません。

 

なんか貶してばかりですが、欠点を補って余るほど音に魅力があるシンセです。何気に4トラックの録音もできます。

 

Z3TA+

アルペジエーター:★

音の作りやすさ:★★

アプリの安定度:★★★

サウンドのブックマーク:あり

最後の状態を保存:なし

Z3TA+

Z3TA+

 元々はパソコン用のシンセで販売されていたものをIOSに移植。王道といえば王道、地味といえば地味。私のメインその2。

なんで王道と地味が両立しちゃうのかというと、作り込みの手ごたえは凄くあるんだけど、発音後の変化(鳴ったあとにウワンウワンするやつ)が弱いんですよね。

だもんで、パソコン版では他のソフトを使って補強している人も見かけます。

 ※ここで紹介しているアプリの中ではAnimoog以外と同じ。というかAnimoogが別格。

 

とはいえ音作りは本格的で作れる音の幅も広いので、これ1本あれば安心。

ちなみに以前アルペジエーターの例で作った音はこれを使いました。

音作りの方法は普通のシンセですが、オシレーターは6つ、エンベロープジェネレーターは6+2、LFOは4+2と数が多いので、最初は2オシレーター、2エンベロープジェネレーター、1LFOで試してみる事をお勧めします。

 

ちょいとここで用語解説

 

オシレーター

音の素材を発音するパーツ。一般的には2~3個。z3ta+はこの発音波形もいじれるのが特徴の一つ。

 

エンベロープジェネレーター

鍵盤を押してから離すまでの変化を指示する。様々な要素に適用できる。一般的には2個+最終の出力音専用1個。ていうか普通は6個も使わんよ…

 

LFO

低周波発生装置。この低周波の波を様々な要素に適用して音を変化させる。一般的には2個。

 

Z3TA+がとっつきにくいのは、モジュレーションマトリクス(エンベロープジェネレーターやLFOの適用先を指定したりする)が細かい所ですかね。設定できる項目もマニアックすぎてちょっと何言ってるか分からない状態です。

 

これを買った人は、まず最初に上やや右にある「OPTIONS」ボタンを押して「Enable Arpeggiator」をオフにしましょう。これをやらないと起動する度にヘンなアルペジエーターを聞くハメになります。

という訳でアルペジエーターはプリセットの使えなさと設定のしにくさで無いものと思った方が幸せかも。

 

Thor

 アルペジエーター:★★★★

音の作りやすさ:★★★★

アプリの安定度:★★★

サウンドのブックマーク:なし

最後の状態を保存:あり

アプリ内課金:なし

Thor Polysonic Synthesizer

Thor Polysonic Synthesizer

  • Propellerhead Software AB
  • ミュージック
  • ¥1,800

 こちらもパソコン版のソフトをiOSに移植。

音作りは左から右へと順番に流れるようになっていて分かりやすい。セクション毎にパネルを展開・畳み込みできるのも心憎い。音の流れが矢印で書いてあるのでシンセサイザーの仕組みを学ぶにはいいと思います。

 

音そのものはオーソドックスで地味な印象で最近使ってなかったのですが、youtubeでウォブルベース(ダーティでウワンウワンする)を作っている人を見つけて見直し中。プリセットはショボイけどポテンシャルは高いかも。

 

鍵盤に工夫が凝らしてあって、演奏を主体に置いた使い勝手が良いです。まあ、技術がない私は気分転換に遊ぶ時にしか使いませんけどね(泣)

 

アルペジエーターはMagellanのシーケンサーと同じタイプのもの。鍵盤を押して始まるタイプじゃないのでタイミングや音の高低に柔軟性がないですが、細かく設定できます。

値を調節するコツは目的のダイアルをタッチしたらそのまま画面端まで指を動かす事です。そうすると指を上下する幅に対する値の変化が小さくなるので、設定しやすいです。

私はこれを知らなかったので、指を離す時に値が動いてしまい「ムキーーッ!!」となりました。

 

非常に残念でアップデートで対応して欲しいのが、IAAに対応していない事です。

なのでアプリの連携にはAudiobusが必須。Cubasisに録音する時ちょっと面倒くさい…

 

とりあえずスタンダードなシンセは以上です。

ホントはヘンなシンセも紹介したいのですが、長くなってしまったので別の機会で。