ボリューム満点世代の悲しみ


私は団塊ジュニア世代なんですが、あんまり自分の世代に良いイメージがないんです。教育過程では十把一絡げな扱いを受け、受験戦争だ就職戦線だと激しい競争に放りこまれたり…

やっと一息ついたと思ったら、今度は「さぁ金使え」とばかりに、あからさまに我々世代を狙った商品が次々と発表されてウンザリします。
ニンテンドークラッシックとかプレイステーションクラッシックとか何なんでしょうね。一瞬でも欲しいと思った自分が情けないですよ。
まあでもカラーじゃないゲームボーイは欲しいんですけどね。


そんな「懐かし商法」は音楽業界にも波及しておりまして、iOS用のアプリでもチラホラ見つけられます。
踊らされてるって分かってるんだけどなー買っちゃうんだよなー

で、買ったのがDigital D1 というシンセ

AudioKit Digital D1 Synth

AudioKit Digital D1 Synth

  • AudioKit Pro
  • ミュージック
  • ¥1,200

ザックリ紹介すると、2オシレーターのシンセでデフォルトでは各オシレーターに1つフィルターとエンベロープが付いてます。
エフェクトは一通りのものがついて、16ステップのシーケンサーもあります。

と、ここまでだと何の変哲もないフツーのシンセ、最近のものとしてはちょっと物足りないまである感じですが、いくつか面白い特徴があります。
まずはオシレーターですが、PCM音源と基本波形が選べます。
このPCM音源がですね、懐かしいんですよ。ええ。
80~90年代の青春真っ盛りの頃に聞いたあの音が山盛り入ってるんですよ。
同じく懐かし商法のKORG M1に似た音なので、youtubeでM1の動画を見れば何となく音のイメージはつくかと思います。

次の特徴がハーモニックフィルター。
って書いててこのハーモニックフィルターが何なのか良く分からないんですが、これを使うと良い感じにミョンミョンするんですよ。
使い方はlayerウィンドウでエンベロープつまみ上にある「Advanced」ボタンを押すと、専用ウィンドウが開きます。
↓ここを押して

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出てきた画面の左にあるマルをタッチしてフィルターをオン。
あとは適当に設定したら、一番右にあるつまみをグリグリするとあら楽し。

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あとはシーケンサーオシレーターごとに適用できるので、片方は伸ばしで片方はアルペジオ、なんて使い方ができます。

色々書きましたが、このシンセの最大の特徴は「音が良い」ことだと思います。毛色は違いますが、Moog社のシンセ(Animoog、Model 15、Model D)並の良さがあるんじゃないでしょうか。なんていうか、グッとくる音の透明感があるんですよね。思い出補正かもしれませんが。

最近はパソコンでDTMをするのがメインになってしまっていましたが、このシンセのおかげでiPadもちょくちょく触ることになりそうです。