エントロピーの影

昔、初めてファミコンの「スーパーマリオブラザーズ」を遊んだとき、
とても難しくてクリアはできねーなーと愕然としました。
案の定、結構頑張ったのですが、1-3面をクリアできずに私のスーパーマリオ歴は幕を閉じたのです。ヘタクソですねー笑
今から考えると前後の移動とジャンプするだけなので至ってシンプルな操作だったんですけどね。

時は経ち私は今、死にゲーとの呼び名高い「隻狼(SEKIRO)」というゲームにハマってます。
こちらは前後左右に動く、ジャンプ、攻撃、ガード、忍具(必殺技みたいなやつ)、鉤縄(移動手段)とスーパーマリオと比較にならないくらい多様な操作が必要となります。
いやもうね、一瞬で判断して操作を切り替えるってオッサンにはキツイんすよ。
なので身体が覚えるまでひたすらトライの繰り返しです。いやー、何回もトライできてしまうゲーム性は凄いですよこれ。

 

時代と共に過激かつ複雑になっていくのは娯楽の宿命なんでしょうかね。
音楽も7~80年代の曲を聞くと音がシンプルで改めてビックリします。
あの頃にDAWとかソフトシンセとか盛った今のパソコン持っていったら神作曲家になれるかなーと思ったけど、そもそも作曲は機材だけじゃないから無理ですね。サンプラーはかなり武器になりそうですけど。

話を戻して娯楽だけでなく価値観なんかも振り返ってみると、私が子供の頃は割と単純な価値観で多数が同じ価値観を共有して(させられて)いましたが、多様な価値の発生と認知の時代を経て、今はそれら多様な価値観同士の関わり合い方の模索の段階に来ていると感じます。
自分の価値観を大事にしつつ、他の価値観と生きていくのって、生き方の根源に近ければ近いほど難しいですね。

小難しいことはさておいて、不可逆的に複雑になっていく世間の中で「こんなん難しくてわかんねーよ!」と怒鳴り散らす人間にならないよう、しっかりと世の中の流れを理解し続けていきたいなぁとゲームの中で死にながら思いました。

 

SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE - PS4

SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE - PS4