DTMとハイレゾ
ここ1年くらいで「ハイレゾ」という言葉がよく目につくようになりましたよね。
Google先生で検索すると248万件ヒットするので、まあ盛り上がっているのかな、という気はします。
ただ、DTMを始めると、96kHz/24bitって制作環境としては普通なのでハイレゾの有難みがイマイチ実感できなくなります(192kHz/24bitは趣味レベルでは無理ですが)
もちろんiPadでも96kHz/24bit環境にできますよ。
(下はCubasisで右上の「SETUP」ボタンから設定したものです)
まあ、設定できるといっても生楽器やボーカルならCD音質との違いは分かりますが、ピコピコ音楽だとそんなに分からないもんです。
では、何故ピコピコなのに96kHz/24bitにするのか?
それは、「俺ってハイレゾ環境で音楽制作してるんだぜ!」という自己満足…ではなく「エフェクターなどで音を変化させた時に発生する音の歪みが少ない」からです。
専門的な話は他サイトに譲るとして、音を何らかしら変化させると歪みやノイズが発生します。これは宿命です。運命です。
でも、なるべく歪みやノイズを減らしたいのでハイレゾ環境での制作を行うことになります。
つまり、
①本来滑らかである音(アナログ)をデジタルに変換すると必ず角ばってしまう
②角ばったデジタル音を変化させると更にえらいこっちゃになる
③なので最初のデジタルへの変換時になるべく角ばらないようにする(ハイレゾ)
④iPadアプリやソフトシンセはそもそもデジタルなので角ばり具合は気にならないが、音を変化させるとえらいこっちゃになるのは同じなので、できるだけハイレゾ環境で変化させると幸せになれる
という事です。
関係ないですが、PCでDTMしてるとyoutubeの動画で流れる音の劣化具合がはっきり分かって嬉しいやら悲しいやらになります。はっきりと分からない方が良いこともありますよね!
あと、ハイレゾ対応のスピーカーやヘッドホンの再生音域は通常のもの(5Hz~35kHzくらい)より高音域が再生できます(5Hz~50kHzくらい)が、ぶっちゃけモスキート音が聞こえないオッサンには関係ない話です(笑)
なので、制作がハイレゾ環境だからといって対応するスピーカーやヘッドホンを買うよりも音楽制作向けの解像度が高いものを買った方がいいと思います。