iPadの音楽アプリ(シンセサイザー編3)
シンセサイザー編1で「どのアプリも基本の音は大体同じ。フィルターなどで加工した時にアプリ独自の音になる」旨の発言をしましたが、基本の音でも結構違いが出る事が判明しましたので、訂正とお詫び申し上げます。
で、実際にはどれくらい違うのか反省も込めて検証してみました。
使ったアプリはこちらの5種類。選んだ基準は基本のノコギリ波(saw)が出る事です。
う~ん、こうやって並べるとすごいなぁ。
では早速検証結果を見てみましょう。
検証1:基本波形(ノコギリ波)
ド(C2,C3,C4,C5)を使ったシーケンスパターンをノコギリ波で鳴らしたものを比較しました。2小節(C2~C4)+2小節(C3~C5)の4小節で1つのパターンです。
順番はThor→Cassini→Z3TA+→Tera→Magellanです。
音はこちら
で、波形はこちら
Thor
Z3TA+
Tera synth
Magellan
波形で見ると結構違いが出ていました。特に高音で各アプリごとの特徴が出ているかと思います。
高音…10kHz超えた音…それはおっさんには聞こえないモスキート音なる領域(笑)
※モスキート音は16kHz周辺です。
冗談はおいといて、波形を並べてもイマイチ分かりにくいと思いますので、画像を重ねて加工したものを挙げます。
こうやって重ねてみると、高音域でバラツキが出ているのがはっきりと分かるかと思います。
検証2:フィルターを掛けた音
次に、ローパスフィルターを掛けたノコギリ波(カットオフ:4kHz、レゾナンス:5.8dB)を比較してみました。パターンは2小節です。
音はこちら
※上手くリンクを貼れなかったので、お手数ですが下記リンクを別タブで開いてください。
Blog151215b by S.S.T.R. | Free Listening on SoundCloud
波形はこんな感じ
Thor
Z3TA+
Tera synth
Magellan
素の音に比べて大分違いが出ていますね。ローパスフィルターのカットオフはその周波数より上をスパッと切るのではなく、シンセ独自の残し方をするんだなぁと改めて勉強になりました。
あと、今回の検証で自分が高音が聞こえにくいのも自覚しました(泣)