iPadでDTMを始めるのにそこそこ必要なもの

前回は「無けりゃヤバイぜ!」というものを紹介しましたが、今回は「あったら後々楽だぜ!」というものを紹介します。

 

英語を読む力

これね、ホントあった方が良いです。

DTM関連で使われる用語はほぼ英語由来です。

例えば手持ちのシンセサイザーマニュアルから抜粋すると

サウンド・シンセサイズ:オシレーター、リング・モジュレーター、ノイズ・ジェネレーター、フィルター、アンプ、エフェクト。これらのモジュールはオーディオ・シグナルの流れを意味します。

だいたいこんな感じです。何かにカブれた意識高い系の若者も真っ青です。

「僕はアタックを詰めてディケイとサスティンをエンベロープでコントロールした方がいいと思うんだ」てなもんです。

 

また、iPadの音楽アプリにおいても日本語化されていないものが多数あります。

「日本語対応していないから星一つ減らしました♪」なんて甘っちょろい事を言ってられないのです。辞書が友達なんです。

 

Lightning – USB カメラアダプタ

外部機器との保存されたデータのやりとりについて既に説明しましたが、リアルタイムな演奏データを外部機器とやりとりするのに必要なのがこれです。

間違って「Lightning - USBケーブル」を買ってしまうと後悔します。えぇ、後悔してます。

つか、「カメラ」って単語が付く時点でカメラ用だと思うでしょ!!!

これを使うと文字を打つ外付けキーボードのように、midi鍵盤などを繋いでカチャカチャやれます。

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belkin社の RockStar

使用頻度は少ないですが、あると便利。

「スタバでお友達と一緒に聴いちゃお!」から、「スマホからの音とiPadからの音を一緒に一つのイヤホンで聞く」までこなせます。

つまり複数の音入力と出力を対応させることができるアイテムです。

孤独な自分はもっぱらスマホから鳴らしたメトロノームや参考音源とiPadからの音を混ぜて聞いてます(泣)

 

 「マルチイヤホンスプリッター」なんて書いても一般人には分からんよな… 

 

iPadでDTMを始めるのにかなり必要なもの

これからしばらくiPadを使ったDTMについて書き連ねていきます。

自分は結局iPadでは物足りなくなり、パソコンを併用した作業に移っていますので

いずれパソコンのDTMについても書きたいと思います。

それではiPad編スタート!

 

iPadiPhone)でDTMを始めるのにかなり必要なもの

 

iPadiPhone
当然ですね(笑)
ただし、容量に注意した方が良いと思います。
自分は64Gモデルを使ってますが、空き容量1Gをウロウロしていて精神的によろしくないです。

何故容量が少ないかというと、動画やゲームが大量に入っているから iPadのOS(iOS)はWindowsAndroidと違うファイル管理方法となっているからです。


例えば耳コピする時、自分はiTunes耳コピ用アプリ(再生速度を変えられたり部分的にループできる)、DAW(自分がコピーした音を記録する)
の3つのアプリを使いますが、それぞれに同じ元曲データが保存されているため、Windowsに比べ3倍の容量が必要となります。

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こまめに不要なデータを削除すればいいのですが、やり散らかしが溜まるとバカにならないデータ量となってしまいます。
ですので、あっちゃこっちゃやりたい人やファイル管理が面倒な人には128GのiPadをお勧めいたします。

DropBoxのアカウントとアプリ
iOSでのアプリ間データのやり取りは、保存されたデータかリアルタイムの演奏データかで方式が異なります。
保存されたデータの受け渡しにはiOSの機能である「Open In」がありますが、これはiOSアプリ間のみでiOS以外のパソコンやスマホタブレットとのデータ受け渡しには使えません。
外部とのデータ受け渡しにDropBoxを使うアプリが多いのでアカウントがあると便利です。

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※少しずつwifiを介したデータのやり取りができるアプリも出て来ているので、そういうアプリを使う場合は不要です。

・AudiobusとAudioShare
どちらもiOSアプリです。

iOSには「IAA」という上記の演奏データをアプリ間でやり取りする機能がありますが、これが使えなかったり、使うと動作が不安定
になるアプリがあります。Audiobusは「IAA」よりも対応しているアプリが多く、動作も安定しているので安心して使えます。

 

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Audiobus

Audiobus

  • Audiobus Pty Ltd
  • ミュージック
  • ¥600

  有料(600円)ですが買って損はないです。というか必須アプリです。

 

AudioShare
AudioShareは曲データを保存するためのアプリです。「Open In」を使って直接やり取りしてもいいのですが、データ倉庫としてAudioShareを使うと色々と便利です。

また、外部機器とwifiを使ってデータの受け渡しができるので重宝します。
これも有料(600円)です。

 

AudioShare - audio document manager

AudioShare - audio document manager

  • Kymatica (Jonatan Liljedahl)
  • ミュージック
  • ¥600

 

如何にしておっさんはDTM(パソコンで作曲)を始めるに至ったか

40歳。それは人生の折り返し。
うだつのあがらない未来が見えてきて、
過去を振り返れば大した出来事もない。
そんな自分はこの先も変わらない日常を進みつづけるのか…

のっけから暗くてすみません!
これは大袈裟としても、40歳を超えてそこはかとない虚しさが
霞のように纏わりつきはじめたのは本当です。

恐らく自分は「消費は善」という価値観に囲まれた
最後の団塊ジュニア世代だと思います。

「車に乗ってないとモテない」「高い店に彼女を連れていけ」などなど
まぁ、消費している間は楽しかったし、全てがムダだとは思わない。
でもねー、消費だけの人生って虚しいなぁって思っちゃったんです。

そこで、「元々作るの好きだし、何か作りてぇなぁー」という思いを出発点にして
趣味を始めることにしました。

趣味の選択と集中

最初は一番手っ取り早く、かつ安上がりな紙と鉛筆があれば始められる絵に手を出したのですが
いかんせん自分は目が弱いので長時間の作業に耐えられずにギブアップ。
(中年のかすみ目ってやつですね!)

で、次に考えたがDTM
学生の頃は吹奏楽部だったし、Windows95の頃に少し齧ったのでとっかかりは良いだろうと
思ったのですが…甘かった!

まず、パソコンから音が出ない。
どうしたものかとグーグル先生に訊ねると、ASIOドライバなるものが必要らしい→フリーのドライバがある
→インストールしても音がでない→サウンドカードが対応していない→追加投資できない→END
と、早々に諦めてしまいました。

そんな失意の日々に現れた救いの神が iPad です!
iPad (iPhone)なら音が出ない事もなく、かつアプリも高くないので気軽に始められました!
Androidでもいいかなーと思ったのですが、画面をタッチしてから音が出るまでのタイムラグ
(レイテンシ―といいます)が長いのでちょっと実用的ではないと思います。
※バージョン4まで。5では改善されたと聞きます。

船を漕ぎ出したら次は行き先を決めなくてはなりません。
どんな音楽を作りたいのか?
楽器ヘタ(吹奏楽部では打楽器でした)、歌ヘタな自分が効率よく
納得できる音楽を作るにはどうすればいいのか?

悩んだ結果、歌とギターを除外した音楽を選びました。
つまりピコピコ音楽です。
これにもアンビエントエレクトロニカ、トランス、アシッド、EDMなど
様々なジャンルがありますが(書いていてなんですが、区別つきません)
ジャンルはともかく曲の長さは2分程度でゲーム音楽みたいなものを
作るのがいいんかなぁと決めました。

という訳でこれから試行錯誤の日々を綴っていきたいと思います。

願わくばトチ狂ってDTMという底なし沼に手を出そうとする同志の道しるべとならんことを